ピンクがすてき
2013年5月23日

  目に見える光(可視光)で宇宙を観測するものとしては世界で最高の望遠鏡が、今日(5月23日)で15周年をむかえました。超大型望遠鏡VLT、誕生日おめでとう! そのお祝いに、宇宙でのパーティーのようすが写真にとらえられました。テーマは、“ピンクがすてき”です。その写真には、ディスコダンスの輝くライトと、暗い風船がいっぱい映っています。

  本当は今見ている写真は宇宙でのパーティーではありませんね。でもとっても面白いでしょ? この写真は、実は非常に大きくてりっぱなガスとチリの集まりで、天文学者はこれを星の保育園とよんでいます。なぜならば、このきれいなピンク色の雲のずっと奥の方で、新しい星たちが誕生に向かってゆらゆらと燃えているからです。残念ながら厚いチリによってこの新しく生まれている星たちの光は遮(さえぎ)られているので、VLTで観測することはできません。

  雲の中にある新しい星たちの強い光が、このしげき的な色の原因です。強い光が周りの物質を光らせ、エネルギーをガスにあたえ、ガス自身を光らせるのです。でもなぜピンク色なんでしょう? その理由は、異なる物質は異なる色で輝くからです。この雲は主に水素、宇宙にはもっともよくある物質でできていますが、それは赤かピンクに光るのです。

  輝くピンク色とは反対の暗いシルエットは風船に見えますが、サッカレーのグロビュール(小球)という厚い雲のかたまりです。このグロビュール(小球)は、近くの青く熱い赤ちゃん星の強力なエネルギー放射によって、写真のように変な形になっているのです。その強力な光線のエネルギーは、周りの雲を溶かしてこわします。ちょうとバターがフライパンの中で溶けるように。だから、残念ながらサッカレーのグロビュールは、それ自身が新しい星として形成される前に、こわされてしまうでしょう。

知っ得ダネ

  超大型望遠鏡VLTは、15年間にわたって相当な超大発見をしてきました! 例えば、太陽系外惑星を初めて写真(赤い小球)におさめたり、私たちの銀河の年齢(ねんれい)を測ったりと、たくさんの成果をあげてきました。(もし興味があれば、天の川銀河はおよそ136億才ということがわかるでしょう。ひとふきで誕生日のろうそくを消すことは無理ですね)

This Space Scoop is based on a Press Release from ESO.
ESO
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