2つの銀河がいっしょにきれいな光のかざりつけ
2014年12月11日

  今ごろは、世界中どこでも、一年の終わりと新年のお祝いに、きれいな電気のかざりをつけていることと思います。この最近の写真に見える、ぶつかり合う2つの銀河は、そんなお祝いのための宇宙からのおくりものです。銀河のうずに、ピンク色のかわいい光のリボンが飾(かざ)られているみたいでしょ。

  これら2つの銀河は、それぞれが宇宙を移動していてすれちがい、はじがこすれ合っているようすを写真にとられたのです。2つの銀河の出会いは、今までに見たなかで最も素晴らしい、とっても明るいX線の星々の光をつくり出したのです。写真にある28このピンクのあわい光のそれぞれは、特別な、極端(きょくたん)に明るい天体で、「超大光度X線源」、略してULX (ultra-luminous X-ray source)といいます。

  このULXが本当はどんなものか、まだよくわかっていません。でもほとんどの科学者は、ULXは、たぶんとっても奇妙(きみょう)な仕組みになっていて、ふつうの星とブラックホールが、たがいに周りあっていると考えています。そのブラックホールは、おそらく私たちの太陽の約5倍から10倍も重いのですが、そのほかにももっと重い、太陽の100倍のものや、なかには1000倍も重いものさえもあるかもしれません。

  研究者たちは、ULXになる恒星は、とても若いと考えています(少なくとも星の一生で考えると、ですが)。私たちの太陽が約50億才であるのにたいして、これらの星たちは、おそらく1000万才くらいです。

  このことが、なぜほとんどのULXが、うずまき銀河のうでの中で見つけられているか、という理由になります。そこはたくさんの新しい星が作られるところなのです。

知っ得ダネ

  これらの銀河では、私たちの銀河よりも10倍も速いスピードで新しい星が生まれています。

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