こんなところに大惑星が
2020年9月16日

  惑星(わくせい)は、いつでも恒星(こうせい)の周りで発見されるわけではありません。実際に、天文学者たちはまったく考えてもいなかったところで惑星を見つけることがあります!

白色矮星の近くに

  太陽のような一ぱん的な恒星は、そのすべての燃料を燃やしつくしたとき、内側につぶれ始めます。そのため、星の中心にある物質はギュッとかたくおしつぶされ、白色矮星(はくしょくわいせい)という小さなボールになります。だいたい太陽ぐらいの大きさのものが、地球ぐらいの大きさのものになるのです。

  この、燃料を使いつくし、年老いた恒星がつぶれる現象では、それまでは恒星の近くをまわっていた惑星たちは、いったんはふくれあがる中心の恒星に、たいがい飲みこまれてしまいます。ですから白色矮星の周りに、ましてやすぐその近くに、惑星、特に大きな惑星を発見することは、ふつうは ・・・・・・ ありません。

おどろきの発見!

  しかし、まさに今回、天文学者たちが見つけたのです!

  なんと白色矮星の近くに、とっても大きな系外惑星が、完全な形でまわっているのが初めて発見されました。

  この系外惑星、正式には WD1856b といいますが、大きさは太陽系で最も大きな木星の約13倍です。今回の発見は、アメリカ科学財団・国立光赤外線天文学研究所(NOIRLab)のジェミニ北望遠鏡や、アメリカ航空宇宙局(NASA)のトランジット系外惑星探索衛星とスピッツァー宇宙望遠鏡、そしてそのほかの観測データを用いて発見されました。

  今回の発見から、たとえ木星のような大きな惑星であっても、その中心の恒星が最後をむかえたときに、生き残ることができるということがわかります。そして生き残ったあとは、白色矮星の周りをまわる新しい居場所(軌道/きどう)を見つけることができる、ということも示されます。

太陽系でもおなじになるか?

  私たちの身近な太陽も、いつの日にかは白色矮星になると考えられています(そんなにすぐというわけではありませんけどね!)。

  太陽の一生が終わりに近づくと、太陽は白色矮星になる前に、まず赤色巨星として地球をふくめて惑星軌道をいくつも飲み込むくらいに大きくふくれ上がります。しかし今回の新しい発見では、おそらく太陽系の惑星の中でも大きなガス惑星のいくつかは、それでも生き残るかもしれないということを示しています!

 

画像提供:NASAゴダード宇宙飛行センター

知っ得ダネ

  白色矮星は、中身がとてもギュッとつまっています。実際、もしも白矮星を小さじで1ぱいすくうと、それは象と同じくらいの重さです!

This Space Scoop is based on a Press Release from NOIRLab.
NOIRLab

この記事は、アメリカ科学財団の国立光学・赤外天文学研究所(NOIRLab)の報道発表によります。

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