星のワルツ
2020年5月6日

  太陽系に近い、ある恒星(こうせい)系で、3つの天体がユニークなダンスをしています。星2つがブラックホールといっしょにワルツをおどっているのです。そしてそのブラックホールは、今わかっている、地球に一番近いブラックホールでもあるのです。

  この特別なダンス、実は1つの恒星のそばにブラックホールがあったのです。そのため、その恒星とブラックホールはたがいにくるくる周って、40日ごとに一周しています。そして3つめの星、とても明るい恒星が、内側のペアからだいぶはなれた外側をまわっています。

  この恒星系についての一番のおどろきは、私たちにとっても近いということです。実際この恒星系のブラックホールは、わかっている限り一番地球に近いブラックホールです。天文学者たちは、南米チリにあるヨーロッパ南天天文台の望遠鏡の1つを使って観測をし、このブラックホールは、私たちからわずか1千光年しかはなれていないという証拠(しょうこ)をみつけました。

  このブラックホールがひそんでいる恒星系は、つまりブラックホールにとってのすみかは、地球からとても近くにあるので、南半球の暗い夜空ならば、その恒星は、地上からでもなんとか肉眼でも見ることができます。

  天文学者たちは、宇宙にはたぶん何億ものブラックホールがあるだろうと信じています。でもこれまでのところは、ごくわずかしか発見されていません。ですから、科学者たちはこれから、近くにあるほかのブラックホールと恒星がおどる宇宙のワルツを探していくことでしょう。

画像提供: ESO / L.カルサダ

知っ得ダネ

  このブラックホール、わかっているなかでは一番近いものですが、私たちは何も心配する必要はありません。およそ1千光年、1京(けい)kmもはなれた場所にあるからです。これは人工物として世界最長である万里の長城の、5千億倍にもなる長さです。

This Space Scoop is based on a Press Release from ESO.
ESO

この記事はヨーロッパ南天天文台の報道発表によります。

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