キミは暗がりがこわいですか?
2016年5月30日

小さいころは、暗がりとか何かしらこわいことがありますよね。ほかにも、床板がきしんだり、カーテンがバサバサしていたり、夜中に何かとぶつかったりって、すっごくこわいですよね。でも、ほんとうは暗がりがこわいのではなくて、そこにひそんでいる何かがこわいのです。


(暗がりをこわがるのは、実は良いことですよ。危ないことから自分を守らなきゃいけませんからね。)


誰もがオバケがホンモノではないと知っているから安心ですけど、本当にこわいものが何かありますか?たぶん地球上にではなく、宇宙に怪物がひそんでいるのです。ブラックホールっていう名前の怪物が・・・。

ブラックホールはおっきな星が死ぬときにできます。ブラックホールにすごく近づいたものは、逃げ出せないほどの強い力で、中に引っぱりこまれます。この怪物は、なんでもムシャムシャと食べはじめます。

さらにこわいのは、このブラックホールは何かを食べはじめるまで、ほとんど見えないのです。

上の絵には2つの銀河がえがかれています。右側の明るいピンクの銀河は、中心に、巨大な食事中のブラックホールがあります。もっとよく見ると、左側の青い銀河から食事の材料となる物質が流れこんでいるのがわかりますね。

ブラックホールの食べ方はずいぶんとだらしないですね。なんでもかんでも ムシャクシャ食べあらし、その残りかすである熱いガスをまき散らします。吹き出したガスは、この絵でかかれているような爆発を起こしているように見え、その威力もすさまじいです。この熱いガスは銀河全体を暖めます。そうすると、星を生むための材料である冷たいガスも一緒にあったかくなり、そのせいで新しい星が生まれなくなってしまいます。

銀河は、ガスと重力という二つの材料を使い、星をどんどん生み出します。しかし、この銀河には、新しい星を作るために必要なガスや重力が全部そろっているのに、全然星を作っていません。その原因を、いま私たちは初めて解き明かしました。

知っ得ダネ

ピンクの銀河は、「レッドガイザー(赤い間欠泉:かんけつせん)」銀河という新しいタイプの銀河です。地球で見つかる間欠泉の名をとって名づけられたのですが、たとえばアイスランドやアメリカのイエローストーン公園にあるようなものです。間欠泉というのは、すごくあつい水蒸気とお湯を、一定周期で空中に吹きだしている自然にできた温泉池です。


この記事はスローン・デジタル・スカイ・サーベイからの発表報道によります。  

This Space Scoop is based on a Press Release from Sloan Digital Sky Survey.
Sloan Digital Sky Survey

Kenichiro Takashiba / Friend of Nishi-Harima Astronomical Observatory

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