大自然のひどい面
2014年4月2日

  このきれいな新しい写真は、チリの砂漠に建っているヨーロッパ南天天文台の高 性能天体望遠鏡によって撮影された、ゆっくりと踊るように、たがいに宇宙の中 で回りあっている2つの銀河です。

  ほかの自然の物事とおなじで、この写真に見える巨大な輝く銀河は、美しいので すが同時に危険なものでもあります。実際、何人かの天文学者は、それを「宇宙 のいじめ」とよんでいます。

  この写真のように、銀河がたがいに近づきすぎたとき、それらの銀河を、「相互 作用銀河(そうごさようぎんが)」とよびます。それらは、あなたが友達とおた がいに影響しあうのとはちがって、2つの銀河の間に働く強い重力が、相手を引 いているのです。

  しかしこれは対等な引きあいっこではありません。見てのとおり、一方の銀河は 相手の銀河よりはるかに大きいのです。ということは、大きな銀河は引力が強い ので、いずれこの楽しい引きあいっこは、小さなほうの銀河が飲みこまれて終わ りとなります。

  大きく写真に写っている銀河は NGC1316 で、ほかの銀河を飲みこむのは今回が 初めてではないという証拠がいくつかあります。例えば NGC1316 には、その中 心近くを通っている、普通はあまり見られないチリのすじが何本かあり、これも めずらしく、小さな星団がいくつかあるのです。これらのことから、この銀河は 約3億年前に、べつのうず巻き銀河を飲み込んだのかもしれないと考えられてい ます。

知っ得ダネ

  もうひとつおまけとして、この新しい写真は、相互作用銀河よりさらにずっと向 こうの、遠い宇宙をみせてくれています。写真の中のぼやけた点のほとんどは、 とっても、とっても遠くにある銀河なのです。

This Space Scoop is based on a Press Release from ESO.
ESO
写真
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