天の川銀河のまわりにふき出た泡
2011年7月21日

地球のまわりをまわる人工衛星はたくさんあり​​ますね。でも、天然の衛星はたったひとつの月です。そして、私たちの天の川銀河はまた、そのまわりに、いくつかの天然の衛星を持っています。これらの衛星は私たちの属するふつうの銀河よりもはるかに小さいため、これらの衛星を「矮小(わいしょう)銀河」といっています。おもしろいことに、天文学者は私たちの天の川銀河のまわりを回る矮小銀河のひとつを大マゼラン雲と名づけました。

大マゼラン雲には、新しい星が生まれている多くの場所がふくまれています。そのうちのひとつが、上の新しい写真です。この写真は、南米のチリにある超大型望遠鏡望遠鏡(VLT)で撮影されました。

星の製造工場は赤いリングの内側に発見されました。(全体を見たければ画像をクリック)これは「スーパー・バブル」というガスと塵(ちり)の雲です。スーパー・バブルのリングの形は、ふたつの星がはげしくぶつかった結果によるものです。たいへん重い星と死にかけている星の爆発から吹きだす激しい風がガスと塵のきれいなリングを残し、中をくり抜かれたような雲のようすがわかります。

しかし、このぶつかったあとのごちゃごちゃした場所から新しい星が生まれます。風や爆発がそこにあるガスや塵の粒子を、スーパー・バブルのはしっこに押していくです。もしもたっぷりのガスと塵の粒子がスーパー・バブルの中の一ヶ所に集まると、ちょうどガスとちりでできた大きな球のような新しい星が作られます。それは宇宙での天体の命のつながりです。死ぬ星もあれば、生まれてくる星もあるのです。

知っ得ダネ

スーパー・バブルの大きさは、太陽ととなりの星、ケンタウルス座のアルファ星との距離の60倍以上にもなります。

この記事はESO(ヨーロッパ南天天文台)の報道発表にもとづいています。

This Space Scoop is based on a Press Release from ESO.
ESO

Kenichiro Takashiba / Friend of Nishi-Harima Astronomical Observatory

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